『珍しいじゃん、梨佳からメールしてくるなんて』
そう、いつも智からだった
あたしからメールすることなんて1回もない
『あのさ、大事な話があるんだ』
メールを送ってから深呼吸
心臓が珍しく、ドキドキしてる
『何?』
スー...はぁ...
深呼吸して息をする
『もう、別れよう』
ついに送信した
ずっと言えなかった言葉
別に智が好きってわけじゃないけど
智を傷つけるのは嫌だった
あたしを大切にしてくれた
とても束縛がひどかったのは事実だけど
『なんで?俺に冷めた?俺を嫌うの?』
『ごめんなさい。あたし、別に好きな人が居るの。』
送ってから初めて実感した
あたし、多分きっと、だけど...
ちょっとだけ智に惹かれてたと思う
別にカッコいいわけじゃないし
あたしのタイプと全然違ったけど...
いつもあたしのそばに居てくれた
あたしに寂しい思いをさせようとしなかった
『そいつ、誰?俺よりも梨佳のこと、幸せに出来る奴?』
...やっぱ前言撤回
絶対好きなわけない
こんな自己チュー、嫌い
大嫌い


