今でも愛しい人



嗚咽混じりに亜衣に話した


その間、亜衣は何も言わずに黙って聞いてくれた


「そっか...梨佳は輝君のこと、一途になってるんだね?」


「....」


あたし、一途になったの?


輝のこと...好きなのかな...?


好きには変わりないけど...


一瞬、舜の笑顔が浮かんだ


そうじゃん...


あたし、ずっと舜の背中を見てた


ずっと舜の笑顔を見て嬉しくなっていたのに...


輝が...好き...?


舜を想っていても叶わないから輝を好きになったのかな...?


「梨佳?どうかした?」


「ううん...なんでもない...」


「梨佳、ゆっくり考えた方がいいよ?」


「うん...」


「とにかく社会人とは別れなよ?」


「...うん、分かった」


「じゃあまた明日ね?」


「うん、ありがと」


電話を切った


時刻は夜の7時


もう智は帰って来てる


『久しぶり。メール、出来る?』


もう、智とは別れよう


これ以上、付き合ってても気持ちは変わらないから