今でも愛しい人



「超凄かった!!」


満足気な顔をした亜衣が戻って来た


「おかえりー」


「ちょっと休憩しよー?」


「はぁ...やっとか...」


やっと亜衣の暴走は止まると信じてた


近くの椅子に座って休憩


「ふぅ~...」


あたしは長い溜息を吐く


「あー!!!」


「どうしたっ?」


急に大きな声を出すから慌てた


何か落としたかと思ったから


「亜衣!!あの人見て!!」


「...人?」


亜衣が指差す先を見た


背の高い男の人


「...舜...?」


そう、舜がこの祭りに来ていた


周りには男だらけ


「やっぱあの噂は嘘だったのかなぁ?」


「...さあね」


どっちでもいいや


つい癖で携帯を開いた


メールが届いていた


まあ当たり前か...