「亜衣ー♪おっはよー!!」


「あ、梨佳が来た!!」


あたしは山田梨佳、中学2年生になってもうすぐ10か月経とうとしていた


あたしの友達、渡辺亜衣


あたし達は何でも言える間柄だった


「え?なんか話してたの~?」


「ううん!!♪」


あたしは亜衣の隣に座る


あたしと亜衣の席は離れていたが、手紙の交換をしていた


「ねえ!!梨佳は好きな人居ないの!?」


「好きな人~?」


一瞬、ある人が浮かんだ


「居るわけないよっ!!」


クスッと笑った


あの人はあり得ないって


絶対ない、ない...


「梨佳って恋愛、したことないの~?」


「うーん、あるって!!」


「あ、居たわぁ」


2人で笑った


だけどあたしは全然笑えなかった


あたしには亜衣にも、誰にも言えないことがあった


そう、あたしの秘密...