『そっか...大丈夫?』
『うーん、それなりに』
「お待たせー!!!」
嬉しそうにクレープにかぶりつく亜衣が戻って来た
「あ、うん。行こっか」
メールを返さずにポッケにしまう
今はメールしないほうがいいと思う
今何を言ってもきれいごとにしかならないと思うから
あたしに、浮気性のあたしに、
別れた時の辛さなんてよく分からない
舜と別れた時は死ぬほど辛かったけど...
「梨佳!!次何処行く!?」
「...亜衣、落ち着こうよ」
「だって時間、勿体無いし!!」
はぁ...
亜衣の世話にはあたし、疲れます
...だけど楽
亜衣と一緒に居ると嫌でも本気で笑える
だから好きかな
携帯を開く
メールは製作中のまま
『そっか...。あたしが居るじゃん☆』
送ってからバカだと思った
何送ってんだ、あたし
1人でクスッと笑った
「梨佳ー!!マジックやってるー!!♪」
亜衣は子どものようにはしゃいでる


