「着いたぞ」
いつの間にか家の前に来ていた
「じゃあ何かあったら言えよ。迎えに来てやるから」
「うん。ありがとう」
「じゃあな」
竜哉はあたしの家に置いていってるチャリでまた学校へ戻っていた
これが毎日の日課になっていた
「ただいまー」
「梨佳、いい加減勉強始めなさいよ」
「はいはい」
「そんなんじゃ、青松に受からないよ!!」
「...うん」
結局、受かったって輝は居ないんだし
『ただいまー』
珍しく輝からメールが来ていた
『おかえり。どうしたの?』
『梨佳って高校、決めた?勉強始めてる?』
『ううん、まだ決めてないし始めてないけど...』
それが何?
『俺と一緒に高校、受けないか?』
...どうゆうこと?
『え、どうゆうこと?』
『俺、梨佳と一緒に高校生活を過ごしてぇんだ。...ダメかな?』
「...っー」
あたしはどれだけ待っていたことだろう
輝がそう言ってくれることを望んでいた、待っていた
その答えが今、言える


