返事が返ってきたのは1時間後だった
『してるけど。なんで?』
...やっぱりしてるんだ...
『あたしに飽きたの?』
自分で送って傷ついてることに気付いた
『そうだなー。飽きた、のかな』
『...そっか』
そりゃぁ飽きるよね
あたし、つまらない人間だし
浮気してるし
輝を一途に想ってるとか言いながら...
結局上辺だけの嘘
全然想えてなかったんだ
『なんで?』
『あたし、輝しか居ないの。輝は他にも好きな人居るだろうけど...それでも...それでもいいから...あたしは輝と一緒に居たいって思ってる...。あたしに心を向けることってもう...ないの...?』
涙で霞んで画面が見えなかった
それでも、それでもいいから
あたしの気持ちを輝に伝えたかった
伝わらなくても、伝えられなくても
それでも懸命に...あたしはキーを押していた
送ってから携帯を見ることを恐れた
ヴーヴー
携帯が震えている
メールが来たことを教えるバイブ
でも、開かない
開く勇気はあたしにはなかった