「....」


「もしも、本当にそれでいいなら何も言わないけど...」


「....」


あたしは何も言わない、言えない


「それで後悔してるなら、今すぐに田中翔也とは縁を切りなさいよ。それでちゃんと輝君に自分の気持ち、伝えなさいよ」


「...ん...」


「ちゃんとだよ?怖いとか思わないでよ?伝えなきゃ...後悔するよ、一生」


「うん...」


あたしは涙で何も言えなくなっていた


「じゃあ...また明日ね?」


「うん...ありがとね...?」


「いーえ。姉を救えるのは妹しか居ないでしょ?」


きっと亜衣、勝ち誇ったように笑ってるはず


「うん...じゃあ明日ね...?」


「あーい」


亜衣と電話を切ってから輝にメールを製作する


『輝、今メールできる?』


ヴーヴー


返事は思ってた以上に早かった


『なに?』


やっぱり素っ気なかった


それでもめげない、あたし!!


『輝、浮気してる?』


単刀直入すぎたかな


30分以上メールが返ってこなかった


それでもめげないよ、あたしは


絶対、思ったこと言ってやる