今でも愛しい人



「梨佳...っ」


あたしを抱き締めてる腕に力が入って来る輝


あの...苦しい...


「キス...してもいいか...?」


「...ん...」


あたしは、小さく頷いた


輝はゆっくりあたしを離して向き合う


「ちょっ...と...」


輝は壁にあたしを押し付ける


なんか...大丈夫な空気ですか...?


「目...閉じれない...」


「俺が手で隠してやるから」


「うん...」


輝の左手があたしの目を覆う


大きい手...


舜とは全然違う...


ドキドキと心臓が高鳴る


この音、聴こえてないかな...?


バレてないかな...?


「いい...?」


「うん...」


いいか、なんて聞かないでよ


ゆっくりと輝の顔が近付いてくるのが分かる


唇が触れそうになったとき、あたしは目をキュッと閉じた


柔らかい何かが唇に触れる


これが...人の唇...?


柔らかいんだね...