そんなこんなで来ました、夏祭り


「うっ!!」


おばあちゃんに浴衣を着せてもらう


「おばあちゃん!!キツイ!!これじゃ何も食べられない!!」


「アンタは一体何をしに行くんだい?」


「そりゃもちろん...」


「はい!!これでいいでしょ!!」


最後のシメとして思い切り腰を締め付けられた


「死ぬ!!これじゃ動けない!!」


「大丈夫だよ。はい、行っておいで」


「はーい」


お母さんに乗せてもらって祭りに着いた


「梨佳!!何処に居んだよ!?」


「あたしが聞きたいわ!!」


輝と迷子になる前に竜哉と迷子になりました


「俺が今から行くから、そこでじっとしてろ!!」


一方的に電話が切られた


あたしは言われた通り、その場で留まっている


「梨佳!!」


「竜哉!!」


竜哉が人ごみを除けながら駆けてきた


「ごめんね?」


「いや、全然。行くぞ」


「あ、うん」


浴衣のこと、何も言ってくれないのかな?


たしかに浴衣のことは触れるなって言ったけど...


何か一言言ってくれてもいいのに...