『明日から大会だな。俺は絶対優勝するからな!!梨佳も、自分に出来る最大限の力発揮してこいよ。後悔だけはすんな!!応援してる。順位出たらすぐ報告する。応援には行けねえけど、梨佳のそばに居るからな!!』


...竜哉...


カッコばっかつけちゃって...


いつの間にか涙目のあたし


何でもないメールがいつもあたしを泣かすんだよ、バカ竜哉


絶対卒アルに落書きしてやる


『それ、彼女に言うセリフだよ笑 でもありがと。竜哉だってサッカー頑張ってね』


涙を拭いて、メールを送信した


送信されたのを見届けるとカーテンを開けてベランダに出る


夏の風が優しくあたしの頬を撫でる


セミのうるさい鳴き声


鳥が楽しそうに飛び去って行く


みんな、同じなんだよ


どんなに強い中学だって、同じように怖がってる


強いチームが勝つんじゃないんだ


勝ったチームが強いんだ


だからあたし達だって勝てばいいんだ


...それが出来れば苦労はしないけど...


眩しすぎる夕焼け


そう思えば少しは軽く思えるようになった


ヴーヴー


竜哉からの返事


『外、見て。夕焼けがすっげぇ綺麗だぞ!!』


...アンタはサッカーやりなさいよ


サッカーしか取り柄ないんだから...


竜哉、一応はあたしより頭良いんだよね...


あたしが悪すぎるんだけども(笑