「...1回距離置いて、戻れなかったらどうするの?」


あたし...輝との縁は切りたくない...


だけど確実にあたしの心が輝から離れてく


分からないフリしてても気付いちゃう


「それならそれでいいんじゃね?それだけの相手だったってことだろ?男にしてみれば」


「....」


ハッキリ言う竜哉は嫌い


「梨佳はいい女だから。もっといい奴見つかるって」


でも竜哉の手は好き


なんでも包み込んでくれるから


「...んで、用件はそれだけ?」


「お?あぁ、そうだけど」


「ふーん」


そんなけのために呼んだのかよ...


「なんで?なんか用事あった?」


「いや、全然」


つうかむしろ暇だった的な?


「じゃあいいや。昼飯食った?」


「うん。朝と昼兼用だからね」


「俺、まだ昼飯食ってねえから作って来ていい?」


「どうぞ?」


「梨佳、何か作ってほしいもんある?」


「ううん、何も」


強いて言うならココアが欲しい...


でもないだろうな、ココアなんてさ...


竜哉は部屋を出て行った


やっぱ気付かないよな~