こうして今日は竜哉の家に行くことになった


『着いた』


竜哉のメールを見て家を出た


「久しぶり、梨佳」


「うん」


竜哉は部活帰りの姿だった


「部活帰り?」


「そう。帰るついでに寄った」


「遠回りじゃない?」


「かなりな」


クスクス笑う竜哉


何笑ってんだか?


「後ろ。乗って」


「...また?」


2回目なんだけど、これ


「いいから。乗れよ」


「...はいはい」


竜哉の後ろに乗る


「重くないの?」


「うん。前が重いだけだから」


「ふーん」


竜哉の家に行く間、何も話さなかった


竜哉は何を知ってるのだろう


何を...言われるだろう


きっと...説教されるんだろうな


竜哉なら何でも見透かしちゃうんだもん


隠せない、隠し通せない