どうしよう、嫌だ、嫌いにならないで。
棒立ちで、焦りやら困惑やらでか込み上げてくる熱いモノが視界を揺らし始める。
それでも、そんな気持ちとは対照的に泉くんのあの態度に憤怒する私もいて。
その思いを天秤にかけた時、勝るのは後者であった。
「…何、アレ!」
だって泉くんに誘われる前に梓とお泊まり会は約束してたし、同窓会は決まってたんだもん。
言ってなかったことは悪かったかもしれないけど、あんなキレられ方をされる覚えはない。
駄目っていう日だってあるじゃんか。
泉くんだって「先約あるから」とか「予定入ってる」って言って私の誘い断る日あるじゃん。
理不尽すぎるよ。泉くんのバカ、嫌い。
私だって、予定くらいあるんだから。
「……泉くんなんて、知らない」。
勝手に怒ってればいいんだ。
梓に名前を呼ばれ、私達は今晩一緒に作ると約束していた夕飯の買い出しに向かった。


