どうしたの?となるべく平静な声を保って問いかけると、泉くんはまだ少し怪訝さを孕ませながらも言の葉を紡ぐ。
“明日、大学休みじゃん…どっか行く、て。”
「……………っ、え…!?」
“何今の沈黙。俺そんなに変なこと言った?”
ああ、私の馬鹿!
再び怪訝さをちらつかせて喋る泉くんに気にしないでと返すが、返事はなかった。
てか、そんなことはどうでもいいのよ!今、今、泉くんが私に…!?
「も、もしかして、明日のデートの…」
“お誘いですけど。”
何か?と若干不機嫌そうにそう呟いた泉くんに、見えるはずはないけれど私は首をぶんぶんと横に振った。
うっそ嘘嘘嘘!!!
泉くんからのデートのお誘いなんて、これは夢!?
嬉しすぎて、泣きそうなんですが。