「あ、ありがと…!」


受け取った箱と梓を交互に見ながら開けていい?と聞いた私にこくりと頷く梓。ピンクに金色のラインが入ったリボンをほどき、箱の中身を取り出す。



桃色の綺麗なフレグランス、蓋の上にはガラス細工の繊細な花がのっていてすごく可愛い。


「香水、なんだけど…」


どうかな?と少し眉を下げ私の顔色を伺う梓ににっこりと笑みを返し。


「すごい嬉しい。ありがとう!!」


私がそう言うとほっとしたように、嬉しそうに息を吐き出した梓に再度微笑み蓋を開けフレグランスを鼻に近付ける。



ふわり、香るフルーツ系のそれは私の好みのもので。さすが中学来からの友達だと関心してしまう。

と。


「そういや、相原からはなんかもらったの?」


今度は意地悪げに笑い問いかけてくる梓。