「頼ってくれないのは、寂しい。」
そう言った泉くんに酷く罪悪感を抱いた。
ごめんなさいと呟いた私は先程よりも回す腕に力を込めた。取り敢えず、今言えることば嫌われてはなかっだということ。
それでも、私は泉くんに寄りかかってもいいんだろうか。これは私と植村さんの問題なのに、と。
戸惑う私の額に泉くんはそっと自分のそれを重ねた。チュッとリップ音を鳴らしてから離れた温かい感触に、私の目は点になる。
「言ったそばから、一人で悩まないでくれる?」
「っ…!」
「俺は仁奈の彼氏でしょ?仁奈は、俺の彼女じゃないの?」
「……彼女、です。」
そう言った瞬間私の涙腺は再び崩壊。泉くんは優しく笑うともう一度私の耳元で話してと囁いた。
゙I will share uneasiness between two persons.゙
不安は二人で共有しよう。
(君の不安や思いを)
(俺は受け止めていく)