「いい加減にしろよ。」


そう、泉くんに呆れられてしまったのはほんの数分前。

だって、知りたかったんだもん…。



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「あー、それ高飛車先輩だ。」


お昼休み。梓はアイスティーをストローで吸い上げながらそう呟いた。

先日のこと…植村さんとの会話の一部始終を話した私に返ってきたのはそんな言葉。


カラン。

氷が溶け、重なり合っていたそれがずれグラスとぶつかる小気味良い音が、酷く苦しい胸の中を揺らす。



「あの先輩、前々から相原好いてたし。相原に告ろうとする女の子達に、あの人容赦なかったから…。」

「(容赦…。)」


ごくり、生唾をのむ。
背筋を何かじんわりとしたものが流れたように感じる。


確かに、植村さんにとって告白しようとしていた女の子たちよりも、彼女の私の方が邪魔な存在だろう。

それを伝えてくるのは当然だと思う。