私の髪に、指を絡め遊ぶ泉くん。かと言って、顔は真剣だ。


「こんなとこで寝てちゃ、熱も下がらない。」

「ごめんなさい…。」

「取り敢えず、ベッドで寝なよ。」

「…うん。」



ゆらりとした動作で起き上がる私の肩に回された、心地良い温かさに頬が緩んでしまう。


泉くんが、支えてくれている。それが何だかすごくすごく温かくて嬉しい。



何か食べれそう?とかしんどくない?とか、泉くんはいっぱい心配してくれたけど、その中でも一番。

甘い言葉には、泣きそうになった。


『ずっと傍にいるから、安心して。』



きゅっと、与えられた右手への熱は、どちらからともなく繋がれたもの。

その心地良さの中で、私は瞼を閉じた。



゙It is what if he give     s.゙

彼がくれるものならなん    だって。



彼からの贈り物は
何であっても、嬉しいんです。