(やっぱり、あの「本」はエロ本だわさ~。今度誰か翻訳できるゴブに翻訳させるだわさ~。そうと決めたら、もう絶対返さないだわさ~)


 ……プー姫はゴブらしい論理展開の後、痩せぎすエロ親父(冤罪)精霊術師に、舌を出して「あっかんべー」とのたまいました。


「……一日だけ時間をやるべ。よく考えてみるが良いべ。返さないのなら―」
 プー姫の背筋に悪寒が走りました。痩せぎすエロ親父(冤罪)精霊術師の瞳の色が、普通ではなくなったからです。


 プー姫は、生まれて初めて、「殺されるかも」と思いました。


 強烈な瞳の色を見せた、痩せぎすエロ親父(冤罪)精霊術師は、プー姫に殺意を見せた後、部屋から出て行きました。