それから数日たったある日、村の郊外でセルペンスとドラコが話していた。




「しかし、春の国も冬の国も動きがないな」




「ああ」




「この分だと攻めてこないんじゃないか」




「ここまで戦地は拡大しないかもな」




そんな風に話していたとき、遠くに人影が見えた。




「あれ、向こうから誰かくるんじゃないか」




ドラコが気づいた。