太古の昔、大海原に四季の大陸と呼ばれる大陸があった。




その大陸には、春の国、夏の国、秋の国、冬の国、中央の国という5つの国が存在していた。




大陸の中央に中央の国があり、中央の国の北側に冬の国、東側に春の国、南側に夏の国、西側に秋の国が位置していた。




ちょうど大陸の北東側、冬の国にある雪の町と春の国にある桜の城を結ぶ街道沿いを一人の旅人が歩いていた。




旅人の名前はアクエリアスという。




アクエリアスは長年、四季の大陸を彷徨っていた。




しかし、最近になって、旅を続けることに飽きてきていた。




「そろそろどこかに腰を落ち着けたいな」




アクエリアスはそんな独り言をつぶやいた。