なぜこんなことになったのだろう・・・。
そんなことも考える時間は今はない・・・。
逃げるんだ!!とにかく逃げなければ!!

僕は林の中を走っている。
その林はもう誰も来ていないだろう…。
ここに逃げれば助からないんだが…あいつに誘導されてここまで来ている。

そいつは大きな鎌を両手に持ってもうスピードで僕を追いかけてくる!
いわゆる「妖」だろう・・。
くそっもう追いつかれそうだ!僕の人生はこれで終わるのか…

林から僕は抜けた…。林の奥には湖があった…もう逃げ場わない。
いや、まだだ!
自分でも思うけど僕はかなりの強情な奴だと思う。
僕なんかが死んでも世界は変わらないだろうに。

ちゃぽっ

ぼくは湖の中に走り出した。
おもったより浅かった!妖も僕を追いかけて入ってくる。

僕は後悔した水のせいで衣服がぬれて思うように動けない…。
妖はもうそこまで来ている!

もう駄目だ!僕は目を閉じた。
すると今までギャーギャーないてた妖の声が急に止まった。

あれ?

僕は目を開けた…妖が・・・バラバラになっている・・・。
あたりは真っ赤だ・・・きっと妖の血でだろう。
すぐ隣には女の子??
外見は黒髪を一つ結びだろうが・・・
血にまみれて黒髪は赤色に染まっている・・・。
女の子がこっちを向いた…。その顔はとても整っていてドキッっとしてしまった。
目の色は赤・・・これも血のせいだろうか…?
両手には刀…日本刀だ。

妖怪にのちにまみれた彼女は普通なら不気味だろうが、
僕はきれいだと思った…。

あぁ、僕は助かったんだ…安心して僕はそのまま気絶をした。