「丹下君」

手にした教科書で、侮辱するように軽く龍太郎の頬を叩く高成。

「君は少しは大人にならないといけませんねぇ…世の中強いのは剣よりもペン、暴力よりも知恵ですよ?」

「ぐぐぐぐぐ…」

悔しいが高成の毒舌精神的フルボッコには手も足も出ない。

「嗚呼、スペシャルバカを生かさず殺さず嬲るのは楽しいですねぇ」

本人を前にそんな事を言って高笑いする高成を睨みながら。

「ぐぎぎぎぎぎぎ!」

龍太郎は血の涙を流した。