天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ

マッドサイエンティストの上に病気持ちとはヤバすぎる。

早々に静寂から離れた龍太郎。

そんな彼に。

「お?」

突然背後からしがみつく小柄な少女。

「龍太郎見つけた~、おはよお」

声をかけてきたのは龍太郎と同じ1年の遡雫(かんな)。

傍らには親友の大狼の柿ピーもいる。

「おぅ、遡雫か。今日も元気そうだな」

幼子をあやすように頭をクシャクシャ撫でてやると、遡雫は目を細めて嬉しそうにエヘヘ…と笑う。

そんなやり取りをする龍太郎に。

「おーっとおっ!避けきれずにぶつかっちまった!」

どう考えても悪意があるとしか思えない体当たりが正面から炸裂!