日本国民参加型ゲーム

『125,077,275/130,000,000』

『参加者1950118名』


周りの人の話によると、橋を渡って本州へ辿り着いた人も原因不明だが次々と倒れて亡くなっているという。

おそらくそれぞれの橋を渡る際に何らかの毒物が仕掛けられていたのだろう。

故郷の四国を捨て、真っ先に逃げ出したものは死に、とどまったものが生き延びた。


「アキオ、マツナミ。
おれらの選択は正しかったみたいだよ」


「まあな、あのまま橋渡ってたら死んでたもんな」


「いや、そのことじゃない。
今始まったこのゲームのことだよ。


ゲームクリアの条件はなんだっけ?」


おれは下を向いたまま、顔がにやけるのを我慢しながらアキオに聞いた。


「ゲームクリアの条件って、
ウッド・ベルが言ってた、『八十八ヶ所逆回り』のこと?」


「そう、それだよ。
まずはゲーム参加メンバーに選抜された。

これで第一関門は突破した。


で、この第一関門を突破したやつは今どこにいるのか?

大きく分けて二つのグループに分けられるだろう。

まずは、ウッド・ベルの警告を無視し、四国に残ったもの。
もう一つは四国を出ようと三つの橋に向かったが間に合わなかったため、運よく生き残ったもの。

前者は各々自宅付近にいるだろう。
そして後者はそれぞれが向かった橋の近くにいるだろう。

この中で正しいスタート地点にいるのは…」