23:55
『四分四十四秒』
『候補者2067055名』
そろそろと思い、携帯を開くと画面にはそう表示されていた。
「おい、ヒデ。
ホントにおまえを信じていいんだろうな?
もし違ってたらおれら…」
目の前を大慌てで通り過ぎ、橋を渡って行く人達を見つめながらアキオが聞いてきた。
23時35分に鳴門大橋に着いたおれらは、人の波に流されるように橋へと足を踏み入れようとしていた。
アキオもハセガワもイワキもマツナミも安堵の表情を浮かべていた。
同じように必死で逃げてきた周囲の人達の顔も心なしか明るく見える。
「アキオ、ハセガワ、イワキ、マツナミ。
おれを信じてくれるか?」
押し寄せる人の流れの中、おれは4人を呼び止めた。
おれの頭の中は鳴門の大渦のようにウッド・ベルの言葉が渦巻いていた。
この昨日までとは違う世界に危機感を感じながらも同時に好奇心もわいてきている。
頭は幸いにもかつてないほど冴えている。
「逃げないほうに賭けてみないか?」
おれは冷静な口調で言ったが、家から逃げる時に持ち出したお守りをポケットの中でぎゅっと握りしめていた。
結局、おれの予想外の問いを受け入れてくれたのはアキオとマツナミ。
ハセガワとイワキは猛反対し、橋を渡るほうを選んだ。
「大丈夫…、大丈夫だ。
…おそらくこっちが正解なはず」
『四分四十四秒』
『候補者2067055名』
そろそろと思い、携帯を開くと画面にはそう表示されていた。
「おい、ヒデ。
ホントにおまえを信じていいんだろうな?
もし違ってたらおれら…」
目の前を大慌てで通り過ぎ、橋を渡って行く人達を見つめながらアキオが聞いてきた。
23時35分に鳴門大橋に着いたおれらは、人の波に流されるように橋へと足を踏み入れようとしていた。
アキオもハセガワもイワキもマツナミも安堵の表情を浮かべていた。
同じように必死で逃げてきた周囲の人達の顔も心なしか明るく見える。
「アキオ、ハセガワ、イワキ、マツナミ。
おれを信じてくれるか?」
押し寄せる人の流れの中、おれは4人を呼び止めた。
おれの頭の中は鳴門の大渦のようにウッド・ベルの言葉が渦巻いていた。
この昨日までとは違う世界に危機感を感じながらも同時に好奇心もわいてきている。
頭は幸いにもかつてないほど冴えている。
「逃げないほうに賭けてみないか?」
おれは冷静な口調で言ったが、家から逃げる時に持ち出したお守りをポケットの中でぎゅっと握りしめていた。
結局、おれの予想外の問いを受け入れてくれたのはアキオとマツナミ。
ハセガワとイワキは猛反対し、橋を渡るほうを選んだ。
「大丈夫…、大丈夫だ。
…おそらくこっちが正解なはず」
