23:25
「くそっ!
さっきから全然進まねぇよ」
考え込んでいたおれは、アキオの苛立った声で我に返った。
ふと外を見ると鳴門大橋は10分前とほとんど同じ位置に見えた。
ここ10分でほとんど進んでいないようだ。
外を歩いている人にどんどん抜かされて行く。
「ねぇ、これ進まないのって前の方の人達が車乗り捨ててってるからじゃない?」
マツナミの言葉通り、車を降りてみると前も後ろも至る所で車から人が出てきていた。
「ちくしょう!
車捨てろってことか!?くそっ!」
アキオが悔しがるのもよくわかる。
この車はアキオがずっと欲しがっていた車で先月やっと手に入れたものだった。
しかし、状況が状況なのでアキオもすぐに観念した。
おれらは車をその場に乗り捨て、鳴門大橋へと向かう列に合流した。
車を捨て、うなだれているアキオにマツナミが付き添って歩く。
そんな姿を視界の隅に置きながら、おれは頭の中で反復していた。
…逃げることが全てではない…
…ゲームに参加できることを祈っている…
「よかった、間に合った~、鳴門大橋に着いたよ~。
早く渡ろう!」
イワキの声が聞こえ、おれはふと時計を見た。
「…23時35分かぁ」
「くそっ!
さっきから全然進まねぇよ」
考え込んでいたおれは、アキオの苛立った声で我に返った。
ふと外を見ると鳴門大橋は10分前とほとんど同じ位置に見えた。
ここ10分でほとんど進んでいないようだ。
外を歩いている人にどんどん抜かされて行く。
「ねぇ、これ進まないのって前の方の人達が車乗り捨ててってるからじゃない?」
マツナミの言葉通り、車を降りてみると前も後ろも至る所で車から人が出てきていた。
「ちくしょう!
車捨てろってことか!?くそっ!」
アキオが悔しがるのもよくわかる。
この車はアキオがずっと欲しがっていた車で先月やっと手に入れたものだった。
しかし、状況が状況なのでアキオもすぐに観念した。
おれらは車をその場に乗り捨て、鳴門大橋へと向かう列に合流した。
車を捨て、うなだれているアキオにマツナミが付き添って歩く。
そんな姿を視界の隅に置きながら、おれは頭の中で反復していた。
…逃げることが全てではない…
…ゲームに参加できることを祈っている…
「よかった、間に合った~、鳴門大橋に着いたよ~。
早く渡ろう!」
イワキの声が聞こえ、おれはふと時計を見た。
「…23時35分かぁ」
