ポカンと、祐菜は目を丸くした 確かに、日向と祐菜は付き合ってるとはいえ、二人で出掛けたことはまだ一度もなかった 「…ありがとう。」 祐菜は笑顔でチケットを受けとる 日向は照れているのを隠しているようだが 耳が赤いのがバレバレだ そんな様子に、祐菜と蓮はプッと小さく笑った 「何笑ってんだよ?」 「ううん…。私、楽しみにしてる。」 そう言って嬉しそうに笑った祐菜 この時、誰が知っていただろう? あんな事が…起こるということをーーー