少し照れ臭そうに、日向はポケットから二枚のチケットを取り出す 「これ、遊園地の…?」 ここから電車で少し行った所にあるテーマパーク その割引チケット二枚が、日向の手に握られていた 「その、お前が行きたいって言ってたろ?たまたま友達からもらったんだ。」 目線を反らせて言う日向 友達から貰ったと言ったが、本当は蓮の友達から頼んで譲って貰ったのだ 「…え、けど…日向、お父さんに…。」 「だから親父のことは気にするなって。それに、まだデートらしいことしてなかったし。」