リビングから蓮さんの声が聞こえた 「今行く!」雪乃は明るい声でそう答えて また私に向き直った 「…祐希が話したくないのなら無理には聞かないわ。けど、もうさっきみたいに喧嘩に突っ込むのは止めて。いくら祐希が強いからって、相手はヤクザよ!?」 「…ごめん、雪乃。」 雪乃には、『舞姫』のことは伝えていない 確かに、ヤクザ相手じゃヤンキーとはまた違う 本当に…命が危ないかもしれない 「けど…私はーーーバン!