「祐希、祐希!!」 ハッと私は現実に引き戻された 「雪乃…?」 目の前には、ため息を吐いている雪乃 「もう家に着いたよ?靴脱がないと…。」 「あ。」 私は自分の足を見て驚愕した あろうことか、私は土足のままお邪魔しようとしている 何ということを…いくらアメリカ暮らしとはいえ、日本人として許しがたい 「ごめん。」一応謝って、私は靴を脱いだ ついでに丁寧に揃えておく 「…昼からずっと何か考えてるみたいだけど、どうしたの?」