財布の中には
茶色い硬貨三枚
…アレ?
おかしいな…もうちょっとあると思ってたんだけど…
「残念ね、祐希。」
「お前持ち金無さすぎだろ。小学生か。」
隣で覗き込んでいる雪乃と日向さんの言葉に精神的大ダメージ
「頼む雪乃!」
「大丈夫。諦めなさい祐希。」
ノォォォ!!
何故こんな時に限って冷たい!?
何だ、お前の言う友情はこんなものなのか!?
所詮友情なんて…友情なんてぇぇぇぇぇぇぇ
「まぁまぁ、仕方無いから、もうちょっと食べてき。」
優しく肩を叩かれたのに振り返ると
さっきのおばちゃんが、天使の笑みを浮かべて八つ橋をくれた
…おばちゃんっっ!!
ガシッとおばちゃんの手を掴んだ

