凛とした、少し笑いが混じった声に
私は振り返った
「雪乃…!」
蓮さんと腕を組んだ雪乃が?その腕を離して
ゆっくりこっちに向かってくる
もう片方の腕には、さっきのブサカワが陣取っていた
「たった100円で何ゲームやるつもりなの?
ちゃんと説明書に最大10回までって書いてあるじゃない。」
雪乃が指差した先を、ゆっくり私は読む
確かにそれらしき事は書いてあるが、説明書ちっさ!!
何これ、もっと大きく書かなきゃわかんねぇよ!!
あの距離から読めるとは、さすがずば抜けた視力を持つ雪乃だ
「って納得してる場合じゃない!
じゃああれか?この決着は…。」
「また今度、って事。」

