七転び…八起き?





ちょうど、山本の視線は日向さんに向いている



その隙に私は一気に山本との距離を詰めた


「!」山本も私の接近に気付くが、もう遅い


パァン、と私は拳銃を蹴りあげた


「ぐっ!」


拳銃が山本の手から離れる


その隙に、私は山本に拳を向けた


だが、その拳は間一髪山本に受け止められる


「チッ…!」


腐ってもヤクザか


一筋縄にはいかねぇな…


「野猿!」


そんな声が聞こえた瞬間、私は咄嗟に伏せた


すると、背後から拓人さんが山本に攻撃を試みていて


私で隠れていたその攻撃は、見事に山本の顔面に直撃した


「グフゥ!」