「…。」 俺は瞼をゆっくり開いた。 「漸く起きたのか帆志。随分グッスリ寝てたな。」 隣に座っていた瀬那はおにぎりを食べていた。 …コイツさっきお菓子食ってなかったか? 「よう帆志、もうすぐ着くみたいだぜ。」 梅田は欠伸しながら言った。 どうやら俺達の乗っている新幹線は順調に目的地に向かっているらしい 「けどさ、忘れてたぜ修学旅行なんて。」 「全くだ。しかも、京都なんてな。」