ない。ない。なーい!


なんでぇ!?


たしかに鍵…しめたよね?



「知ってたか?どっかの誰かさんがさー。『遅刻するー!急げあたしー!』とか言ってさ。俺と鍵を置いてったんだよね~。どっかの誰かさんが。」


「わかった!わかったから!その誰かさんを強調しないでください。」


「んだよ。つまんね。」



って、あたしをからかいたいだけだったんかい!


そういえば、あたし今日、このイジワル…悪魔に告白したよね……?

な、なんで意識しないのかしら?


いや、あたしはどっきんどきんのバックバクだけどね。


でもさ、少しくらいさ…



「おーい?生きてる?あ、もしかして逝っちゃった?」



ぼー…


なっちゃんが何かしゃべったけど、プチショックしてるあたしには聞こえない。


すると、いきなり目の前になっちゃんの顔。