足が震えてきた。


声も震えてきた。


言いたくない。言っちゃいけないのに!


口が勝手に動くの!



「わたし……なっちゃんが好き!好きだよ!」



言ってしまった。


おもいっきり。


なっちゃんの顔色を伺う。



すると、なっちゃんの顔は赤くなっていた。



「……ばっかじゃねーの?」



「え?」



なっちゃんは、いったん間をおいてから、わたしをさらに力強く抱きしめた。



「おまえが俺のこと好きなんてこと…とっくに知ってるし。」



「え?」