どれくらいこーしてたんだろう。
ソファに座って、テレビを見てた。
静かなのは変わらなくて、テレビを見てても、思い出すのは……なっちゃんのコト。
さっきは、一緒に帰れる嬉しさで忘れてたけど。
なっちゃん、キス………してたよね。
「あたしなんて、眼中になさそうだもん。」
眼中にないんじゃ、彼女なんて、夢のまた夢のまた夢だよ。
テレビの画面が、歪んで見えた。
なんであたしって、すぐ泣くんだろう。
意地張ったのがいけないんじゃん。
意地っ張りだから……
―――――ゴロゴロゴロ
「ん?何?」
外は、いつの間にか大雨が降っていて、雷も鳴っていた。
「きゃああああ!」
雷が鳴るごとに、稲妻が落ちてくる。
稲妻が落ちるのは当たり前だけどさ。怖い!