ぎゅって、あたしの腕をなっちゃんが掴んできた。
ドキドキドキドキドキ―――
「逃げなくてもいいじゃん。」
「に、逃げてなんか!///」
ない、と言いたかったけど、実際に逃げてるしな。
言えない。ね。
「………。んじゃ、オレも屋上行く。」
「えっ!」
「なに?変なコトするとでも思ってんの?お前みたいな貧弱チビに、このオレ様が変な気、おこすわけないだろ。」
「……………………なっ……ゃん……バ…………」
「あ?んだよ?」
あたしは、もう我慢出来なかった。
このあと、後悔することになるとは知らずに………。
「なっちゃんのバカ!!大っっ嫌い!!」
叫んだら、涙が出てきて、あたしは一目散に走った。