気づけば、お昼休みも終わり。

なんか眠いなー。
中庭にいこっかな?


授業、サボろう。



あたしは、麻耶乃と別れて、教室とは反対方向へ向かって歩き出した。



「あ~。だるいな~。」


「だよな~。だるいよな~。」


「ホントホント。学校なんて消えちゃえば……」


あれ?
あたし、誰と話してんの?


隣には、長身の男子。

まさか……!


「なっちゃん!?」


「は!?今頃驚かれても……。」



「な、なんでいるのよ~!」



「ん?中庭行こうとおもって。」



その瞬間、あたしは進行方向を変えた。