しばらくの沈黙。


その後は、どちらともなく何故か吹き出した。


こんな幸せでいいのかな?


あたしが幸せになることで誰かが傷つく。


現に翔くんを傷つけた。


でも、そのぶん幸せにならなきゃ翔くんに悪いよね。



「なっちゃん。」


「あ?」


「これからは毎日遠慮なく好きって言うからね!」


「はっ!?ばっ、ばっかじゃねーの?」



バカでもいいもん。


何年間も想い続けたぶんだけ毎日好きって言うんだ。


やっと掴めた幸せなんだ。


それに、おばあちゃんが言ってた。


『幸せを手放したらそこで終わり』


って。