あたしは嘘だと思い、ダダダ!っと走って洗面台の前で止まった。


あたしの髪は長い。だからよく見えない。


おそるおそる髪をどかしてみると、そこには、虫に刺されたように赤くなっていた。



「いやあぁぁぁぁあ!!」


「うるっせぇな。」


「うぉわ!?」



心臓が出ました。体外へ。



「っんとに…色気ねーのな。」


「むっ!いきなり声かけられても困るの!それに、色気がある人だけが女の子じゃないもん!」



ふんっ!どうだー!


あたしの正論にみくびったかー!!


とかなんとか、内心思いながら、なっちゃんを見下し…見上げた。



「ぶっ…!」


「はぁ!?」