『あれー?』


いつもはあたしより
先に来ているのに
今日は裕樹が来ていなかった。


『寝坊でもしたのかな?』


クスッと笑いながら
柱にもたれかかった。



30分たった…

『まだこないなぁ…』


さすがにおかしいと思い
携帯をとりだして
裕樹に電話をしてみた。




「お掛けになった電話は
只今電波の届かない所に…」


『あーれー?』


電話にも出ないから
もう少し待つことにした。