初体験なカレ



あたしが無意識に
向かっていたのは
裕樹の家だった。


家の前でふと気付いた。


『ははっ…バカだ…
今日は平日だっつーの…』

思わず涙が流れた。

今日は平日。
裕樹はもちろん大学…


そうわかっていながらも
家のベルをならした。



ピンポーン…





「はい…?」

『えっ…いたの?』

「千紗…?」

『う、うん…』

「待ってね、今開ける。」



まさかいたなんて…




ガチャ…


「どうした…?」

『裕樹…!』


あたしは裕樹に飛びついた。


「なんかあった?」


『ねえ…
あたしと裕樹は
付き合っちゃいけないの?』