二個目のブラウニーを頬張る浅黒い手並みを眺めながら、セラは自然と手近なマフィンに手が伸びていた。 オレンジ色の生地がふっくら割れる。 そういえば腹が減っていた、などと間抜けな自覚をして、涙腺が熱くなるのを感じながらそれを頬張る。 ふと顔を上げれば、食事の手を止めてホムラがじっと此方を見詰めていた。 なんだか泣きそうな顔をして、「どうしたんです」、と問うた。 「いいえ」 ホムラは頸を横に振ってまた元気よく食事を始めた。