「セラ姉さん、お腹空いてない?」 「え?」 いつの間にか、セラのベッド脇に近寄っていたホムラが例の尻尾を振ってそうな顔をして彼女を見詰めていた。 お腹に手を当ててみれば、確かに空腹といえば空腹なのだが。 しかし縁も所縁もない人に手当てをしてもらって、しかもか食事までいただくとは。 「大丈夫」 多少悩んだ挙げ句に答えた。 後悔なんてするものか。