つまりは彼に助けられたことになる。 なぜ、なんのために。 理由などセラに思い付くはずはない。 やっとこさ絞りだした答えは、せいぜい売られる買われるの粗末な展開ばかり。 だいたい売る気ならこんな傷がついた女<商品>選ばない。 ただの善意ある行為をなすような男にも見えなかった。