セラは、目が覚めても状況が理解できなかった。 純白のシーツに包まれ、白亜の殺風景な部屋の中にいる。 夢にしては些末とは思うものの、現実にしてはあまりにも唐突な展開である。 呼吸は苦しくない、手足やら顔やら頭には手当ての跡が張りついていた。 部屋の隅には暖炉の中で火が燃えている。 手繰り寄せるべき記憶がわからないから、なにを思い出せばいいのかさえ解らない。 脳内が浮くようなぼんやりした頭痛に襲われながら、彼女はただ天井を見上げた。