「…はぁ」


仕方ない。

最初から最善の処置は解っていたものの、それをどうにかして否定したかった。

決断を下す前に、他に対処法は見つからない。




男――…ルークは、ぐったりした彼女の身体を再び抱き上げた。


深い眠りに落ちそうな彼女は、特に反応もしなかった。


まだ胸は上下しているから、生きてはいるんだろうな。